最近、Claude CodeやGemini CLIといったAIにコードを書かせる機会が増えてきて、ふと感じるようになったのが、「もうWordPressみたいなDB型のCMSって、いらないんじゃないか?」ということです。

このブログもそうですが、Hugoのような静的サイトジェネレーターでmdファイルをポチポチ書いていれば、サイトとしては十分成立します。
ヘッダやフッタのリンク修正だって、AIに「ここのリンクをこう変えて」と頼めば一瞬で終わる。
各ページをつなげるリンクの貼り直しや、タクソノミー(カテゴリやタグ)の整理も、AIに「全記事を見て、関連する記事同士をリンクさせて」とか「タグを整理して」とお願いすれば、それなりにやってくれます。

つまり、ヘッドレスCMSが難しいと感じるようなテンプレートの修正は、AIがだいぶやってくれますし、それは、WordPressのようなデータベース型にも言える分けです。 むしろ、わざわざデータベースに記事を突っ込んで、リレーションを管理してもらわなくても、ファイルベースで十分じゃないか、と。

「いや、お問い合わせフォームとか、動的な要素はどうするの?」という話もありますが、それも今ならフォーム部分だけ外部サービス(Google FormとかFormrunとか)を使うとか、サーバーレス関数を一発置くとか、どうにかなりそうな気がします。

ただ、問題はある

とはいえ、この話を「じゃあ全部Hugoでいいじゃん」と単純に押し通すには、それなりに大きな問題があるとも思っています。

それは、そもそもCMSを実際に触るのは誰なのか? という話です。

WordPressが今もこれだけ使われているのは、要は「ITスキルがあまり高くない人でも、ブラウザから記事を投稿できる」という一点に尽きると思っています。
実際、企業のサイトでCMSを触るのは、広報の担当者だったり、現場の担当者だったりで、必ずしもエンジニアではありません。 いや、実際は、エンジニアじゃないからこそ、CMSでサイトを触る、というのが実情でしょう。

そして、ここからが本題ですが、そういう方ほど、基本のデザインフォーマットから外れたことをやりたがるのですよね。
「ここの文字だけ赤くしたい」「この画像だけちょっと大きくしたい」「この記事だけレイアウトを変えたい」……みたいな話が、必ず出てきます。WordPressであれば、まあ無理矢理ながらビジュアルエディタでなんとか吸収できますが、Hugoのmdベースだと「ここだけレイアウト変えるんだったら、やっぱりHTMLを書いて……」みたいな話になり、途端にハードルが上がる。

さらにもう一つ大きいのが、企業サイトは、複数が同じサイトを触ることが当たり前ということです。
エンジニアであれば、Gitで共同作業するのは当たり前ですが、広報や現場の方に「mdファイルを編集して、コミットしてプルリクエスト出してください」と言って、すんなりやってもらえる現場はそう多くないと思います。共通のフォルダで複数人がファイルを編集する、というだけでも、慣れていない方には結構な心理的負担です。

じゃあどうするのか

ここまで書いてきて、結局のところ「個人ブログや、エンジニアが触るサイトであれば、AI+静的サイトで十分」「企業サイトで非エンジニアが運用するなら、まだWordPressの方が現実的(ブラウザのコンソールですでにサーバにあるサイトを触る)」というあたりが、現状の落とし所な気がしています。

ただ、AIによる支援がさらに進めば、「mdファイルを直接触らせる」のではなく、「AIに自然言語で指示するだけで記事を更新してくれる」みたいなインターフェースが、CMSの代わりになる日もそう遠くないのかもしれません。

そうなったら、本当にWordPressはいらなくなるのかも、と少し思っています。

結論としては、WordPress嫌い、というだけの話でした。